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取り組み(CSR)

一つだけのものを。Powered to the only one

ヒエン電工は昭和29(1954)年、電線に鉛を被せる被鉛電線メーカーとして創業しました。当時、被鉛電線の製造には大型設備が不可欠でした。そのため、大手企業でなければ被鉛電線の生産は不可能だと考えられていたのです。

この「常識」に対し、創業者・山鳥修治らは敢然と反旗をひるがえします。試行錯誤を繰り返しながらも創意工夫を行い、非常に独創的な小型被鉛機の開発に成功。この画期的な開発により、中小企業であっても大企業と変わらない品質の電線が製造可能になったのです。


これは当時の常識では考えられないことでした。いわばヒエン電工は創立の瞬間から、他に類をみない独創性を生み出す会社であったといえるでしょう。この独創性は創業から50年以上を経ても、ヒエン電工のDNAとして今に息づいています。

ヒエン電工の被鉛電線は、当初は特別な地中線での使用に限られていましたが、その優れた品質はやがて船舶用電線として大きく注目されることとなります。また時を同じくして我が国で起こった造船ブームにのり、ヒエン電工は船舶用電線メーカーとして世界に認められるトップメーカーへと成長していきました。

しかし、ヒエン電工はその状態に安住することなく、より高みを目指して前進を始めます。船舶用電線のシェアを伸ばす中で、第二、第三の斬新な製品を打ち出していったのです。それが建築物・土木物を未来にわたって守るスープロストランドであり、ブロードバンド時代のインフラ整備を支えるスーパーハンガーです。これらの新機軸製品には、電線製造で培った技術・ノウハウがこれでもかと詰め込まれています。いずれも独創性にあふれる製品であり、ヒエン電工にしか作られないものを創造したいという情熱に満ちています。

さらに現在、ヒエン電工は機能性フィルムの分野に力を注いでいます。高い将来性が期待されている機能性フィルムに、現在までに培ってきた経験や技術を盛り込み、さらに新たなフィールドへとチャレンジしていきます。

独創的なのは、製品開発においてだけではありません。環境に対する取り組みを早くから行ってきたことも、ヒエン電工の大きな特徴といえるでしょう。先進的な環境理念をもつ長田野工場団地に拠点を置き、人と地球にやさしい環境の下、お客様と社会に貢献できる製品の開発に専心してきた歴史からは、当社の先見性の一端がうかがえることと思います。

おかげさまで、ヒエン電工は創業50周年を迎えることができました。これまでに十分に蓄えた経験・技術・ノウハウを、実践するときが到来したのです。これまでも、そしてこれからも、ヒエン電工は「一つだけのものを」をモットーに、さらなる躍進を続けてまいります。